つづら折り

twitter以上HP未満の雑記。作品はリンクにあるHPへ。

折りサー最後の活動@しまね海洋館アクアス

8月3,4日に広島大学現代折り紙サークルの活動として、しまね海洋館アクアスで折り紙のイベントを行ったのでその報告。


え?広大折りサーってまだ活動していたん?って思う人もいるだろう。その通り、2016年以降は研究室などの都合でメンバーが集まりにくくなってしまったため、活動を休止していた。
今回のイベントはなんと3年ぶりの折りサーとしての活動である。今回参加したのは私とXP氏の2名(ともにM2)。9月以降は修論、3月に卒業することを考えると、本当に最後の活動だ。

(注意:以降の記事には画像が多数含まれます)

しまねとAQUAS

さて、今回イベントを行ったのは島根県浜田市江津市に跨る「島根県立しまね海洋館アクアス」という水族館である。

wikipedia君によれば

「しまねの海から日本海、そして世界の海へ…」というコンセプトのもと2000年にオープンした中四国地方最大級の施設である。
西日本では唯一シロイルカを見ることができる水族館で、シュモクザメマダラトビエイなど、約400種10,000点の海の生物たちに会うことができる。

という水族館である。この水族館最大の名物はシロイルカ。昔ソフトバンクのCMに「島根のおじ様」として登場したことで有名だ。

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実は初めての島根。

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浜田は魚と石見神楽の街

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サメの形が特徴的なアクアス本館

イベント

本題。本折り紙イベントはアクアスの特別展「太古から伝わる海」の1企画として行ったものである。その為、海洋古生物を中心とした

  1. 作品展示
  2. フタバスズキリュウの巨大折り紙
  3. 折り紙教室

を行うこととなった。


  • 作品展示

作品展示では海の生き物・古生物を創作習作作品約10点を展示。過去の学祭展示で作品が安っぽく見えた反省から、最低限の対応としてキャプションにのりパネを採用し、紺色の布を引いた上に作品を展示するなどの対応をした。のりパネの種類ミスった感がある。

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こんな感じ

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拙作ダンクルオステウスとカモノハシ。ダンクルオステウスはこのために創作。
ちなみにカモノハシは生きた化石といわれるので、古生物の仲間としてカウント。

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習作2作。チンアナゴとシャコ。チンアナゴが地味に人気だった模様。

今井シャコは1m四方近い単カラぺで展開図折りすることだけで割ときついのに、慣れない整数比角度系ということで地獄やった。仕上げは各部分糊付け+全体に整髪スプレーをかけて形状保持。整髪スプレーは初めてやったけど、べた付かないし、なかなかいいね。




  • 折り紙教室
    折り図を配布して、折り紙用のスペースで自由に折ってもらい、わからない人がいたらサポートする形式。
    二人では教えきれないので、水族館の職員さんとボランティアさんに手伝って頂いた。
    作品は僕の創作4種。図を書くと手間なので、写真折り図にしたのだが、白黒印刷の配布用折り図が見えにくいというお声を頂いた。
    各机にラミネート加工した折り図を置いておいたので、教える際に大きな問題にはならなかったのだが、予め白黒対応の原稿をつくっておくべきだったと反省。
    写真折り図だと色の問題は避けて通れない。

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シロイルカ折り図

難易度調整は一部分かりにくい工程があったものの、職員さんやボランティアさんが大部分はサポートで来ていたので、概ね適切だったと思う。
いずれの作品も工程数は10~30程度。
お客さんとしては未就学児~小学生の親子が多く、列ができる時間帯もあった。




  • 巨大折り紙

二日目の午前中~お昼過ぎを使って拙作フタバスズキリュウ(2011年)を3m四方の紙から折りだした。
ちなみに展開図折り。紙の張り合わせと折り筋付けで1.5時間掛かり、予定よりも1時間以上遅れてなんとか完成にこぎつけた(ちなみにぶっつけ本番)。
二人でやっていたこともあり、折り筋付けがかなりハードワーク。 巨大折り紙はスポーツ。人数が多ければよいというわけでもなく、このサイズであれば3人いれば十分だと思う。
紙はダイソーの中厚口模造紙を張り合わせたものを使用。連量で70kg前後。
折り筋が集まる部分にテープ貼っておけば破れることもなく、ウェットフォールディングなしで十分折れる。

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折り筋を付け終わったところ。一辺3m。

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前から

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後ろから

雑感・反省

浜田の花火大会と日程が重なっていたせいか、お客さんが非常に多かった。
市販のコンプレックス本を折っているという折り紙好きの小学生も何人か来ていたので、折り紙に触れる機会が以前よりも増えているんじゃないかと推測してみたり。
あと、展示作品・巨大折り紙では解説を付けるべきだった。
とくに巨大な紙に展開図の折り筋を付ける工程は単調で見ててつまらないからね。


折り紙教室に関しては、ぐらい折りと立体化が初心者には難しいことが分かった。
多少工程数や折り筋付けが増えても、丁寧に解説するべき。
また、教室作品の中に複合作品も用意しておいたが、複数枚使用する作品に対する拒絶反応はなく、むしろ組み合わせる部分が面白いなど好意的な反応を頂けたのが少し意外だった。

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最後の立体化で躓く方が非常に多かった


というわけで、折り紙に関する報告は以上。
来場者の皆様、職員さん、ボランティアの皆さんありがとうございました。


おまけ

折り紙じゃなくて本物の展示。折ったら面白そうなやつが沢山いた。 f:id:hifmi:20190824162320j:plain

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