つづら折り

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中高生折り紙連盟展覧会に行ってきた

東京芸術劇場で中高生折り紙連盟が展示会をやるというので、小雨の降る中、池袋まで足を伸ばした。コロナ禍が始まって以来、例会やコンベンションはオンラインベースだったこともあり、折り紙関連の対面展示を見るのは実に2年ぶりである。

中高にある折り紙サークルといえば都内私立、早稲田と開成くらいしか思いつかなかったのだが、twitterを見ると日本各地から23校が加盟しているようで少し驚いた。 twitter.com

展示会場はこんな感じ。私がいた時間帯は常時10人くらいお客さんがいる状態で、かなり盛況だったようでなにより。

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展示会場

創作

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虎 (制作・創作 渡邉樹)
渡邉さんの虎。模様の折出しが似ている神谷虎が隣に置いてあったが、しなやかさを押し出したポージングと表情でしっかり差別化されていた。

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エヴァンゲリオン量産機 (制作・創作 渡邉樹)

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セイレーン (制作・創作 久保田凛太郎)

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タルボサウルス (制作・創作 二又祐介)

先行例あるのかもしれないけど、前腕の出し方がとても良いと思った。多分肩の部分に紙の頂点が来ているんだろうけど、このおかげで背割れを隠して肩の厚みがうまく出ている。

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ケムシカジカ (制作・創作 古園井信輔)

非創作

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コアラ (制作 堀美津季 創作 萩原元)

玉虫紙使ったことないんだけど、意外と光沢控え目なのね。動物に使いやすそう。

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飛ぶカブトムシ (制作 森田太郎 創作 Shuki Kato) 

私が折れる自信がなくて手を付けていない作品。紙には30cm四方のコルソヤードの和紙を使っている模様。

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龍神3.5(鱗の加工無し) (制作 長嶋優弥 創作 神谷哲史)

ニューカラペ45cm四方から。人はミニ龍神に引き寄せられる法則。

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企画 おりがみしりとり
こんなのも。

作品は創作:習作=3:7くらい。創作できる人が数人いることはとても頼もしい。展開図がほとんど出ていなかったのはわざと?普通に展開図見たい作品が多かった。非創作も技術的に高く、また紙へのこだわりも見られ、非創作でもまじまじと見てしまった。 また、キャプションの紙の表示がとても分かりやすい。この記法、今後の一般向け展示の標準になるんじゃないかな。

数年前に一度、原宿での展示会を見に行ったことがあるが、その時に比べ格段にレベルアップしている印象。こういう人たちが数年後大学サークルを引っ張っていくんだろうなあ。