【2019/08】第25回折紙探偵団コンベンション(東洋大学)報告
コンベンション報告とか何年ぶりだろう。
毎度おなじみお盆の時期8月9-11日に毎度おなじみの東洋大学白山キャンパスで開催されたコンベンションに参加してきた。
東京コンベンションは2008,09,10,11,14,15,16,17,18年と参加して来て、今年が10回目の参加だったり、学生最後のコンベンションだったりと自分にとって節目といえるだろう。
とはいっても、何か特別なことをしたわけじゃないけど。
今年は参加者数が約460人と、例年以上の参加者数だった。
懇親会も例年より会場が混雑していたように感じる。
近年多数出版されているコンプレックス系一般書の波及効果なのだろうか、システムを理解していない初参加の方もいたとかいう話も耳にした。
最終日の講習で広大折りサーのバラヅルくんと遭遇。二年ぶりの参加とのこと。彼も来年から就職なので、もしかしたらどこかの例会常連勢になるのかもね。
あと、今年特に感じたこととして、喋った回数や人がかなり多かったことが挙げられる。
初日にtwitter勢・若手の大所帯で飲み会(参加者30人ってoff会の規模じゃねえ)、二日目は懇親会とその後の1.5次会(コンベンションさぼってる人も見かけたような...)、 三日目に東海若手(たなかさんノムラさんTommyくんバラヅルくん)と一緒に食事、その後twitter勢と打ち上げという感じだったので、場面の数の問題な気もする。
コンベンションに参加し始めた頃はとにかく折り紙を折る目的で参加していたが、ここ数年で交流の方へ目的が大分移ってきた。同年代は勿論、大学生や高校生がじわじわ増えて来ているのが実感できる。作品の差別化を考えていかないとなあ。
来年以降東京勤務なので参加が楽になると思ったら、まさかの東京五輪の都合で地方開催。なんとか仕事の休みを取って参加したい。
講習もしたいから、ネタ作っておかなきゃ。
(ご注意:以降の記事には画像を沢山載せています)
講演(9日)
初日は夜行バスで直接広島から東京入り。途中事故渋滞に巻き込まれ、到着がお昼近くになったが、社内ではぐっすり寝れたので結果オーライ。
- Robby Kraftさん
内容は創作折り紙とコンピューターサイエンスの二本立て。 ちょっと前にSNS上で話題になっていたrabitear.orgの製作者。
他にもReferenceFinderの改良とか展開図制作のグラフィック化なんかもやっているそうな。 ボロノイ図折りの紹介ではアルゴリズムとか細かい話は紹介されなかったが、これは講習を取れという意味だったのだろう。
あと、折り紙公理を番号で呼んでいるのが新鮮だった。
*補足
気になってボロノイ図折りについて調べてみたらOrigami Voronoi DiagramsやOrthogonal Voronoi Moleculesという解説資料があった。積ん読資料に追加。
Xiaoxian Huangさん
リアルで中国の折り紙作家の作品を見るのは初めてかもしれない。 風景や詩をテーマにした珍しい作品が多い (講演を聞いて思ったが、日本の改元に関して文学的な観点から中国国民が興味を持っているなんてニュースがあったのを思い出した。詩をテーマに選ぶのには文化的な背景もありそう)。坂本啓さん(東工大)
マガジンにも載っていた、origami-sat1の紹介(記事は古谷寛さん著)。 JAXAと東工大だけかと思ったら、他にもいろいろな団体が関係している模様。
3年間で7600万円のプロジェクト。宇宙開発っていうともっとお金かかるイメージだけど、一億以下で出来ることにびっくり(ほかにも資金があるのかもしれんけどね)。
膜展開の条件がかなりシビアなのに驚いた。地上実験とは条件が異なる宇宙空間での膜展開できるという最終的な保証はシミュレーションに頼るんかなあ。
展示
気になった作品をいくつかピックアップ。
- コンテスト
- 一般展示
- 招待作家
- ICOA
講習
10日
11日
今年は海洋生物の講習が非常に多かった。折り図の国内編にも海洋生物が多いし、ブーム来てるの?
懇親会
訳あって川畑さんに挨拶。書籍出版の裏側が聞けて面白かった。